リアルパイプラインデイに一日痺れました。
ドカーンと一発。グリングリンのパイプライン。バックドアは一つもなし。波のでかさ、迫力、掘れ方、どれも1ヶ月前に行なわれた本家パイプラインマスターズの上をいってました。この冬一番のパイプデイ。凄かった。
掘れ過ぎちゃってテイクオフできない波が何本も通り過ぎていく。10ftのビッグパイプが轟音を上げて炸裂する。ショアブレイクのリップカレントは激流となってパドルアウトを翻弄する。10ftオーバーのウエストセットとノースウエストセットが交互に交錯してくるナーリーコンディション。ギャラリーとしてはもっとも興奮させてもらった一日でした。
ジェイミーとダニー・フラーがパーフェクト10をマークした波は奇跡のディープバレルとでもいいましょう。ランドン・マクナマラのビッグチャージは奇跡のデビューとでもいいましょうか。しかし、それよりも目に突き刺さったのはジャパニーズ選手のゴーフォーイットでした。
朝の一番手に登場した堀口真平がねじ込みバックサイドグラブできっちり2本決めてくれて嬉しいスタート。次に登場したケオニノザキはプルインして潰されたが3本。最後の1本はパーフェクト10と紙一重。出口までボードが飛び出てきたから驚いた。途中でバックドアにも行く茶目っ気ぶりなど、パイプラインプロデビューを大健闘で飾った。
パイプラインでは顔なじみの脇田プロはスタート直後にボードを折るアクシデント。リスタートでもパドルアウトに手こずるが、誰も乗らないラッキーに救われ、勝負は後半にもつれこんだ。が、終わってみれば脇田プロの楽勝。R96ではスキルの差は歴然。ワイメアとは違って、古巣パイプライン勝負でもエンジンがかかってきた。
田嶋鉄兵と松岡慧斗の2人も初日最後に登場。両者のグラブレイル合戦はパイプラインという檜舞台でも大迫力でアピール。勝ち上がった慧斗は垂直ドロップテイクオフからのねじり込みで3本プルイン。いずれも惜しく、メイクは出来なかったが、バレルのでかさとギリギリのタイミングで合わせてプルインしていった2本目と、3本目のディープバレルは本人も納得の1本だった。
持ち前のポテンシャルを思う存分発揮して欲しい田中ジョーと、パイプラインではパーフェクト10を出した小川直久の出番は明日。波予報によれば8ftのノースウェストが期待される。どんなサーフィンが展開されるか楽しみ。