最高カップは添田博道のポケットマネーで昨年始まった。お祭り的イベントでもいい、とにかく湘南を盛り上げよう。そんな熱い気持ちでスタート。2年目の今年はあいにくの空模様に見舞われてしまったが、選手団&ファミリー&ギャラリーがビーチに大集合。前日まで開催されていたASPプロジュニアのハイレベルなコンペティションに負けず劣らず。グロメッツとは思えない驚愕のハイパフォーマンスの連続。選手達のパフォーマンスに興奮しながらコンテストは大いに盛り上がった。
最高カップで驚かされるのは各クラスに出場した選手達のスキルだ。サーファーとしてのハート&テクニックはグロメッツ世代では間違いなく日本最高峰。ビギナークラスといえどもちゃんとサーフィンできないと勝ち抜けない。5歳児がパパの後押しでバンザイテイクオフ。スープが終わるまでリラックスなスタンディングスタイルでオールライド。沖で見守るパパはあくまでもクール。日頃から鍛え上げられたコンビネーションでジャッジにアピールしていく。ビギナーから脱皮してからはさらにハイレベルな戦いが待っている。ガールズ、U10、U12、U15、、U18とサーファーとして独り立ちした後のクラスではU10の全身全霊を懸けたホットバトルに目を奪われた。もっとも年齢が下のクラスだがやっていることはケリーやマチャドと同じテンション。どこまでも巧くなろうという真剣な気持ちが充満しているパフォーマンスに感動させられた。
西から東まで日本屈指のグロメッツ達のサーフィンを見ているとジャパニーズサーフィンの最先端の一端が垣間見えてきた。サーフィンに懸ける熱い気持ち。どこまでも巧くなってやろうと必死に磨き込んできたテクニック。俺がWCTになってやる。グロメッツとは思えない堂々のパフォーマンスからデン助は日本のサーフィンの将来に一筋の光を見ることが出来た。