ミラクルに変化する気象。自然サイクルの偉大さを再認識させられた。
昨日の朝までは恐怖を感じるモンスター台風だったチャンミー。気圧910hPa、最大瞬間風速 85m/s、最大風速55m/s。気象庁HPの台風情報には滅多に見れない驚愕の数字が並んでいた。どんなビッグウェイブが出現するのか?! 今度こそザ・デイがやって来る! でん助は考えただけでもアドレナリンが駆け巡ってドキドキした。様子が変わったのは台湾に上陸した昨日夜からだった。チャンミーは急速に勢力を失い、1週間前に襲来した13号と同様に日本列島の直前でレベルダウン。猛烈な台風からただの台風になってしまった。
今後チャンミーが辿るであろう進路も13号と同じようだ。沖縄を出発して日本列島の太平洋岸を限りなく陸地に近いコースを北東進し3日間かけて千葉沖に抜けていく。前線を伴っているから雨の降り方も同じ豪雨パターン。波もいきなり出てきて、いきなり終わるパターンになりそうだ。
日本の南海上に勢力を張ったままの高気圧が居座っているのが今年の夏のパターン。おかげで台風は太平洋の西寄りフィリピン近くで発生し、そのまま高気圧の縁に押し出されるように西よりのコースへと押し出されていく。さらに偏西風も今年の夏は朝鮮半島のはるか北方上空を流れるパターンのようで、高気圧の壁に行く手を阻まれた台風は偏西風からの影響もなく、台湾からさらに東シナ海へと入り込んでいってしまう。こうなると角度的にみても日本列島はタイフーンスウェルのダイレクトヒットゾーンから外れてしまう。タイフーンスウェルに恵まれる理想コースといえば、湘南でいえば、もうちょっと東寄りの海上で発生し、台湾に近づいてもけっして上陸せず、そこから和歌山潮岬を目指して、ゆっくりゆっくりゆっくり北上するパターンだ。
しかし最大瞬間風速85m/sという状況は想像を絶する。チャンミーの前に発生した、台湾の南海上から串刺しするように中国本土へと上陸していって大暴れした台風14号では、香港のTVニュースが台風の突風が通行人を吹き飛ばすシーンを放送した。それが最大風速50m/s。今回は最大瞬間風速85m/s。とんでもないビッグ勢力のまま直撃された台湾の被害が気になるところで申し訳ないが、サーファーは台風がやってくるのをいつでも待っている。チャンミーは今日から2?3日がサーフチャンス。出来るだけ日本列島から離れたコースで東進していって欲しい。
一日であっという間にレベルダウンしたモンスター台風チャンミー。
9月 29th, 2008 · No Comments
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