波に乗りにいっているのに乗れない。それが最初の1本じゃなく、2本目、3本目、波をきちんと追いかけているのに板が滑り出さない。最初の10分間で1本も乗れなかった。そしてセットはぴたりとやんできた。午前中はあれだけあったのに・・・。波がなくなっちゃった。さすがにあきらめて海からあがった。結局40分間で1回しかテイクオフできなかった。それもテイクオフしてサーフボードを走らせるのがやっとのジャンク。
家に帰ってシャワーを浴びて一段落。だけど1本も乗っていない。やっぱり消化不良。むらむらとサーフィンしたくなってきた。まだやり足りない。乗り足りない。。Go Surf。
うねりはある。ただ潮がハイタイド。急速にサイズダウンしてブレイクしない。日没寸前なら少しは潮が引いて割れるはずだ。日没までにはまだ少し時間がある。濡れたウェットをモゴモゴ着直してジャストGO。すると目論みどおりに波がシャワシャワ割れはじめていた。誰も入っていない。
いちばん綺麗に割れるピークでどうにか波にありつけることが出来た。しかも巻き上がるいい波に2本も乗れた。そのうちの1本は超ファンタスティックロングライド。沈む夕日を全身に浴びながらキラーン黄金色のショルダーをライドした。
サーフボードの上に立ち上がるだけでいい。それでボードが走り出せばいい。海の中は気持ちいい。サーファーだけが知る瞬間。その繰り返し。
サーフィンはどこまでやれば満足するんだろう。デン助の目の前には永遠に続く道となっているのが見えてくる。まさに永遠に続く太くて輝くサーフィンの道。自分でも驚くくらいにポジティブ。あらためてサーフィンの無限の楽しさに心が吸い込まれていく。だから答えは無限。なんだっていい。素晴らしいサーフィンの世界です。