１２月９日に最大のウェストスウェルがヒットしてパイプマスターズはスタート。
１２月２日から３週間の滞在でノースショアを楽しんできましたが、天下のオアフ島ノースショアはその間ウェストスウェルが入ってこないという異常事態に見舞われていました。ウェストスウェルがヒットしたのはパイプマスターズのラウンド１＆２が行われた２日だけというプアーコンディション。とにかくリアルな８−１０ftパイプを見ずまま消化不良で日本に帰国してきました。３０年あまりに渡りノースショアを経験してきましたが、こんなことは初めてです。
日本が寒波に見舞われると、その４−５日後にはハワイにビッグスウェルが到達するという方程式がありましたが、今シーズンはそれがことごとく裏切られて、爆弾低気圧はアリューシャン列島から米国本土沿いへとビッグスェルを運んでしまったようで、パイプマスターズの２日間を除いて、サンセットでノーススウェルの８−１０ftが１日だけ。リアルパイプラインはもちろんのこと、ワイメア、ビッグバックドアは一度も見ることはできませんでした。
ここでお勉強ですが、なぜこれほどウェストスウェルにこだわるかというと、７マイルの奇跡と呼ばれノースショアに連なる、ハレイワ、ワイメア、パイプライン、ロッキー、サンセット、そしてヴェルジーは、ウェストスウェルでヒットしてこそ危険で美しく巨大なブレイクとなり真の姿を見せるのです。それはスウェルのヒットアングルだけでなく、リーフの上に堆積した砂をウェストスウェルが洗い流しリーフをリアルな姿へと磨き上げるからでもある。
帰国した今となってノースの夢から覚めてみれば、これぞノースショアという日が２日だけだったというのは本当に寂しい限り。それがクリスマス後になってノースショアにウェストスウェルが入りだしたんだから自分の不幸を嘆くばかり。でも、ヴェルジーは行かなかったけど、サンセットポイントとフレディでサーフィン楽しんで無事に帰って来れたんで最高でした。そして、この冬も世話になったニックノザキには感謝です。
