加藤嵐が1回戦から大会3日間をストロングパフォーマンス。春シーズンとは見違えるたくましさでJPSA初優勝をもぎとった。
今年の夏で、アラシは一皮も二皮も進化した。8月の千葉と高知で開催されたASP戦での2連勝がその第1段階。そして先週末にウェッジと呼ばれるクセのあるレフトで知られる大洗で開催されたJPSA第3戦でJPSA初優勝。この約ひと月で3連勝と、先輩プロも脱帽の素晴らしい快進撃だ。
茨城のGotchaプロでも、アラシの良いところがすべて出た。まずリップアクション。リップの内側をえぐりこみながら大きくグワーンとボードを回し切るパワフルなアラシスタイル。波のボトムtoトップをズバッズバッと切り返しながらグングンとスピードに乗せるドライブターン。世界にチャレンジするルーキーだからこそ、きちんとやるべきことはクールに押し通す。1回戦から6ヒートを一度の隙もなく勝ち抜いて優勝にたどり着いた。
俺は勝てる。8月のASP戦2連勝で確かな手応えをアラシは感じていた。世界に出て、外人選手との生き残りをかけた戦いの中で積み重ねてきた攻める姿勢。自分らしいパフォーマンスを叩き付ければ勝ち残れる。思い通りにラインを描けば負けない。昨年のGotchaプロ優勝者である椎葉順とのファイナルでは、ヒート前半はじっと不動の姿勢で波を待ち続け、後半に入ったところで入ってきたウェッジレフトを立て続けに2本決めて試合を決めてしまった。戦うマインドも力強く集中力も素晴らしかった。「JPSA 初優勝はそうとう嬉しい」表彰式では勝つのは当然というクールな表情を見せていたアラシは、そう言いながら写真ポーズをとった。
注目のなでしこ女子は鵠沼の水野亜彩子が初優勝。スモールサイズでアクションを連続させるのは難しい波を、スピーディーにターンをつなぎパワフルなリッピングで仕上げるという完璧な試合運び。鵠沼の先輩大村ナオに負けない堂々の優勝に笑顔が嬉しさではじけていた。
加藤嵐、水野亜彩子、ルーキー初優勝。JPSA第3戦Gotcha G-Landカップ
9月 13th, 2011 · No Comments
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