波乗りでん助

今年の夏は熱くて短かかった。
８月最後の１週間となった。だが冷たい雨が降って外に出られない。天気予報は週末までずっと雨曇りマーク。どうやら９月に入るまですっきりとした青空は戻ってこない。ギラギラお天道さまは当分お預け。ちょっと前の汗が吹き出ていた猛暑が今では嘘みたいに先週からはずっと寒いくらい。で、でん助はロングパンツ＆ロングスリーブで丁度快適。もう夏は終わったと納得させられている。
９月に入れば残っているのは残暑。毎日海に入って、ビーチに通い続けていたのがだんだんペースダウンしてくれば冬。季節の巡りは正確に時を刻みいつもどおりやってくる。だがそれにしても早くやってきた今年の秋の気配。お盆前の猛暑からいきなりガクンと気温急降下。水温はまだ温かくて気持ちよいが、すでに風が東よりだから上半身裸ではちと寒さを感じてしまう。今までに経験したことのない、いきなりの夏の終わり。なんだか肩すかしのラストサマーになってしまった。
気になることがもう一つ。今年の８月はでっかい台風が一度も接近してこなかった。残念。温暖化の影響で日本列島が熱帯化してるんだから、今年はどんなでかい奴が来るのかビビりながらも楽しみだった。だが実際はジェット気流と北極からの吹き出しの気まぐれとかで、７月に入ってから日本列島は太平洋高気圧のど真ん中。８月は後半に向かって竜巻に雷というでん助には経験のないパターンに遭遇することとなった。
台風のチャンスは４回あった。そのうち３回は台湾から上に台風は北上せず。中国大陸へと消えた。そして最後。お盆の時にいきなり四国沖に発生した台風11号は足早にはるか東へと過ぎ去っただけ。はるか沖からじっくり発達しながら送り込まれるグランドスウェルの楽しさを痛感させられた。しかもその11号。いまの秋の気象パターンの前兆だったようだ。以来日本の北には秋雨前線が見え隠れするようになってしまった。台風が秋を連れてきちゃったみたい。
エンドレスサマー。夏の輝きを永遠に求め続けるのがサーファーの性だと教わってきた。が、夏の輝きが９月の秋風に吹き流されてしまえば諦めるしか仕方がない。台風本番の秋。今年はどうなるのか！？

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