猛暑と雷がゴッチャになってやってきた今年の夏。これからサーフはどうなるか?
夏本番。夏の水の暖かさはインドネシアと同じくらいぬるくて気持ちいい。海水は透明度が増して明るくなって水色もブルーが透き通ってきた。夕焼けの空の色はピンクでちょっと怖いくらい。いつもこの時期顔を見せていた魚がぴたりと入ってこない。サーファーの日常から察知できるネガティブな気持ちは無数にある。地球温暖化から気象変動へと地球の未来が現実に結びつきだしたんで大いに気になるところだ。しかし今年も夏がきた。涼しい夜風に吹かれながら匂いを楽しみながら歩く夏祭りの夜店と、痒くてどうしようもないチンくい虫をつれてくるサマースウェルが、いつもの夏のルーティンどおりにサーファーを楽しませてくれた。
くわれて、掻き壊すといつまでたっても赤くポッチリ腫れて痒さが消えてなくならないチンくい虫。くわれるのが嫌だから、お日様ギラギラなのにウエットスーツで全身をカバーしなくちゃ海に入らないベテランサーファーだっています。女子サーファーも水着のなかに入ってきて困るんだそうです。そりゃそうです。男も女も同じ人間という動物なんですから、チンくいだって区別はありません。チンくいは卵から孵って脱皮を繰り返した3番目の蟹の赤ちゃんですから、小さいハサミで人間の身体に食い付いて潮に流されないようにしているだけなんです。あと一潮か二潮で成長して、クラゲが出てくれば主役交代となります。
チンくいにくわれたら触らず掻かずにそのままにしておく。これがチンくい被害に対処する極意。そのままにして海から上がり、かゆみ止めの薬をそっと塗って、くわれたことを忘れてしまう。達人はこの方法でひと夏乗り切ってしまいます。ですがほとんどは痒さに負けることになります。身体に残ったくわれた赤い痕だけは長い間残っているからやっかい。だから気にしないこと。気にしなくしてしまう。その繰り返ししかありません。相手は数に限りがない海の蟹なんです。
ノーウェットスーツ。裸でサーフィン。サマースウェルは気持ちいい。チョー気持ちいい。温かくて柔らかい海水が直接肌を包んでくれるから海に浸かっているという開放感がたまらない。それでいてグッドウェイブが目の間に迫ってくる。パドリングは絶好調。夏のこの時期にしか味わえないサーファーしか知らないサーフハイです。肩すかしには終わったけれど、先週の台風7号は2008夏開幕ももたらしてくれたサマースウェルでした。だからいよいよ次が本番。スウェルコンディションをリサーチしてみると、サイズはそれほど期待できないが今度の週末にニュースウェルが入ってきそうな気配。サーフボードのワックスを塗り直しておいてください。
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夏祭り、チンくい虫、サマースウェル。
8月 4th, 2008 · No Comments
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