鬼は外! 福は内!
冷たい冬の寒さから、やっと暖かくなった節分の日。ビッグウェイブの聖地ノースショアから緊急帰国してまいりました。ま、簡単にいえば風邪による体調不良。身体を鍛え直して出直してこいということです。レポートを伝えられなかったこと、お詫びします。
ビーチ取材出来たのはヴォルコムパイプの行なわれていた3日間ほど。それでも収穫はありました。行っただけのことはあるのがノースショア。行かねば何もなりません。目の前のパイプラインでは、もの凄いサーフィンが展開されていました。ジョンジョン、ジェイミー、マクアカイ、そしてカラニ・チャップ。世界で一番美しいパイプラインチューブをクリーンに格好良くこじ開ける、メイクする。選び抜かれたサーファー達が、見ている者の魂が吸い込まれるようなライディングを見せてくれてました。
3人の世界チャンピオン、ケリー・スレーター、デレク・ホー、トム・キャロルのスーパーセッションには感激でした。デレクとキャロルがパイプハウスの方から降りてきたところに、後からケリーも出てきて3人はしばしのトークセッション。準備が整ってから3人でパドルアウトしていきました。ケリーがパドルアウトするとピークの雰囲気がガラリと変わるそうです。キング登場。そんな感じですか。デレクのメイクしたパイプラインは一番でかいセットの一番いい波。キャロルもビッグセットをキャッチして大ハッスル。で、ケリーがメイクしたパイプラインが凄かった。グッシャリとシャットダウンするダンパーの中からヒョイと、まるで暖簾をくぐり抜けるように躍り出て来た。8ftのクローズセクションをビーチブレイクのダンパーのように乗りこなす。そこまでやる、そこまで出来るケリーの手の内の深さには頭が下がります。
ジェリー・ロペスの時代からマニューバーのラインは大きく進化を遂げてます。ゴーフロー、からディープコントロールへ、パイプラインバレルをディープにメイクする。とどまるところを知りません。どうしてあんなことが出来るんでしょう。どうしてあんなところを滑れるんでしょう。人間なせばなる。パイプラインビーチの真ん前でサーフィンしながら生まれ育つと、考えられない波の道を見つけてくぐり抜けてくるんです。眼力、波を読む力を経験でつかみ取ってるんですね。
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