ASPタイトルレースにとうとう決着がついた。
4回戦でトップ通過しクォーターで一足先に待ち構えていたガブリエルに対し、ミックは4回戦で2位通過となり5回戦をブラジルのアレホ・モニースとの対戦となったところで、どうしたことか普段通りのサーフィンにならず2.84というロースコアで敗退。
この時点でガブリエル・メディーナの新世界チャンピオンが決定。
その瞬間を待ちわびていたビーチのブラジリアン大群衆は狂喜乱舞。
誰彼かまわず抱き合い渦になって新チャンピオン誕生の喜びを分かち合った。
また、でん助が注目したのはブラジリアンのアレホ・モニースだ。
朝のラウンド3ではケリー・スレター、ラウンド5ではミック・ファニングと、ガブリエルがタイトルを争う2人に直接勝利して、ガブリエルが直接対決しなくとも世界タイトルを手にすることが出来た影の功労者だ。
意外にもあっさりと世界チャンピオンはラウンド5で決まったが、パイプラインマスターズ優勝への道はここからが正念場だった。オーエン・ライトはチューブを集めて勝ち上がってきたがラウンド5の途中でバックドアで失敗し肩を負傷して脱落。
ガブリエルとミックの2人が注目を集めるタイトルレースの影で、セットのコンディションや強敵の隙を縫うように勝ち上がってきたジョシュ・カーとエース・バッカンの2人はセミファイナルへと勝ち上がってきたが、今大会の主役となったガブとジュリアンに対戦するや良いところなく敗退となってしまった。
ガブリエルとジュリアンの決勝戦は歴史に残るシーソーゲームとなった。
ジュリアンがヒート開始直後の最初のバックドアで9.93。
そして次はガブリエルが直後の2本目にバックドアへいってブラインドバレルを見事にメイクしてパーフェクト10。
さらに続けてガブリエルは3本目はパイプで8点。
ジュリアンは8点差を追う展開となった。
しかしジュリアンそしてガブともに波をつかめないままヒートは進み終了1分前に最後の勝負となるセットが襲来。最初にジュリアンがバックドアで9.7をマーク。続けてガブリエルがパイプにいって9.2と僅か0.43ポイント差でジュリアンのマスターズ優勝が決まった。
ブラジリアン初のパイプラインマスター獲得は逃したがブラジリアン初の世界チャンピオンとなったガブリエル。
最後の最後に大逆転で歴代マスターズの仲間入りを果たしたジュリアンはトリプルクラウンも同時に獲得し、マスターズの賞金1,200万円にトリプルクラウンの賞金600万円の合計1,800万円を稼ぎだした。
夕日に染め上げられたパイプラインマスターズのステージに立つ2人に賞賛の大歓声がわき上がった。
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