明るくなったマリブの海には期待通りのビッグウェイブは割れていなかった。
前日の夕方は絵に描いたようなクラシックマリブだったのに、、。
ローカルメンバーの石丸さんは気合いの入るダウンザラインを楽しんだ翌朝だけに、ホームポイントであるマリブの突然のサイズダウンに信じられない様子だった。
選手集合時間の7時となったが、コンディション不足は明らかで、選手達の表情にも落胆の色が隠せない。すぐ右隣のマツベにはコンスタントに6ftのセットがヒット。ラインナップにはシークエンスの蛸さんが真っ赤なガンでポジションする中、インサイドではダブルアップした波がバレルとなっている。しかし目の前のマリブにはセットで3ftプラスがやっと。ロータイドのコンディションアップに期待して10時までスタート待機となった。
勝浦とはすぐ目と鼻の先にある鴨川で行なわれたJPSA第6戦ムラサキカップは同じ台風17号からのスウェルによって記録的なビッグコンディションで開催。優勝した中村昭太は、クォーター、セミ、そしてファイナルと、抜群のウェイブセレクトから切れ味鋭いビッグマニューバーを連発し、付け入る隙が見えないほどの強さを発揮。しかしグランドチャンピオンを争う辻裕次郎と仲村拓久未は二人揃ってまさかの敗退。どんな様子なんだろうかと気になっていたが、この日のマリブでは二人ともすっかり明るい様子。伊良湖の消化試合の後で再び鴨川で開催される最終戦で決着がつくことになる。
先日にサーフィンキャリア50周年を迎え、日本のサーフィン史に数々の足跡を刻み続けている正真正銘のレジェンド川井幹雄さん。この日のマリブでも若手プロに混じってクリーンセットをピークでキャッチして、ハードターンからそのままインサイドまできっちりとメイク。この1本で気持ちいい笑顔で上がってこられた。
タイムリミットの10時となってこの日のスーパーヒートコンテストはついにキャンセル。苦渋の決断を発表する牛越理事長はビッグウェイブサーフィンコンテストを開催するための厳しいハードルを再認識させられることとなった。
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