お手本のようなノーススウェルの6−8ftで開幕されたマスターズ。波はパイプというよりもバックドアが全開のホローチューブを炸裂させていた。正直、マスターズというには迫力不足でだいぶ寂しかったが朝の8時スタートからラウンド1が始まった。登場したのはハワイアンロコシード選手12名。対戦するのはWTローシード選手。なかで最もギャラリーの大声援を浴びたのが、オージーの強敵キーレン・ペローを下したカイマナ・ハキアス。お父さんのカイポゆずりのテンポの良さでハイスコアを量産。ラウンド2も勝ち上がって上位へ望みをつないだ。
スタートから4時間後、ヒートは順調に消化され正午過ぎにはラウンド2に突入。朝にはハイタイドであった潮位もロータイドに転じ、バックドアだけでなく今度はパイプラインのバレルもともにディープに絶好調の巻きを見せてきた。ここでハワイの若手の星セバスチャン・ジースがヒーローになる瞬間が訪れた。完璧なタイミング、完璧なアングル、そして完璧なテイクオフポジションから気持ちいいくらいのビハインドピークからビッグバックドアにプルイン。ディープにディープに走り続けクローズアウトした波から飛び出してきて本日初のパーフェクト10を叩き出したから恐れ入った。自分のやるべきことを充分理解していて、決めるところではきっちりと決める。やっぱりノースショアで愛されるシーバスには、それなりの理由があるんだよね。
0 responses so far ↓
There are no comments yet...Kick things off by filling out the form below.
Leave a Comment