なさけなくも残念にも心配していた通り。今年初のタイフーンスウェルは不発に終わりました。
えー、マジ。これじゃ、波入ってこないじゃん。台風は小笠原諸島へと向かう東よりのコースをたどって北上予定でした。今年最初の台風1号の進路予報をチェックした時、やる気満々だったタイフーンスウェルへの期待感はまず最初に軽いジャブを喰らいました。発生位置はグッドポジションでしたが一度も進路を北へとらないまま小笠原諸島へと向かうコース。これでは日本列島とほぼ平行に台風が進行するのでパワフルでビッグなダイレクトスウェルは期待できません。
東よりのスウェルをまともに受けるエリアならいざ知らず。東スウェルはほぼ房総半島に遮られてしまう湘南だと、そのままのコースでは降参するしかありません。そして台風1号は予報通りのコースで北上。おまけに関東地方の真下には低気圧が2つも居続けて、張り出した前線で台風スウェルをほぼ完璧にブロック。台風が目の前まで来ているというのに鎌倉では見事なまでのスモールコンディションが3日間も続いてしまいました。
台風からの波ですから、かるくオーバーヘッドのサイズは欲しいところです。セットが入ってくれば、なおさらワクワクドキドキ。ビッグウェイブの緊張感がサーフィンの楽しさを無限大にふくらませてくれます。サーフィンは小さな波よりも、より大きなサイズの波に乗る方が絶対に楽しい。タイフーンウェイブはいつだって大歓迎です。眼前いっぱいに広がるビッグピーク。体中にアドレナリンが駆け巡り。グリングリンに掘れた波をドロップする瞬間。時間が止まってます。陸上ではどこにもない波の中にしかないシーン。そこにはサーファーを惑わすハイなインパクトがたくさん秘められています。
サーフィンスキルを重ねて、怖かった台風の波の大きなサイズがだんだん楽しくなってきました。サーフィンにすっかり痺れてしまった証拠でしょうか。これだけ波乗りが普及した最近でも、台風接近時のTVニュースでは海に出かけていくサーファーは非常識だと眉をひそめます。ですが、日本でビッグウェイブを楽しむには台風からのグランドスウェルがやはりベスト。北緯30度線をこえたあたりで台風が北を向いて停滞。そんなニュースに一喜一憂してしまうのがサーファーなんです。今年の夏から秋にかけての台風本番シーズンは、どんなビッグスウェルがヒットしてきてくれるんでしょうか? それよか、まずは次の台風2号に期待しましょう。
0 responses so far ↓
There are no comments yet...Kick things off by filling out the form below.
Leave a Comment