波乗りでん助

~ サーフィン総合研究所 ~

ワールドツアープロとしての境地に達した大野マー。日本人全員で応援しましょう。

12月 8th, 2008 · No Comments

今世界に通用する日本人プロサーファーといえば大野”マー”修聖だ。

強風雨のなかで行われた今シーズンのWQS最終戦オニールワールドカップ R128 では抉り込むバックサイドで世界を唸らせたばかり。そして最終WQSランキングは51位。惜しいところでトップ50入りを逃しはしたが、ジャパニーズとしては来シーズンのマーの出場する試合が大いに楽しみになるところ。そこのところをパイプラインでサーフィンする直前のマーにリサーチしてきました。
「充実してましたね。これまでは白人社会におじゃましますだったのが。今は闘いにいく気持ちで試合に臨む。WQSに自分の場所が出来た事が大きいと思います。自分に自信を持って彼らと戦えるようになったことも大きい!
理由としては試合のスケジュール管理が成功したことが大きいですね。ツアーに出た最初の頃は、下手な鉄砲も数撃てば当たるではないけれど、数をこなせばラッキーでいくつか勝ちが拾えるもんだと勘違いしてましたね。それではダメ。ではどうするというのがわかるまで時間がかかりました。自分のペースを守れて、身体のコンディションや気を集中できる環境であることを第一にツアースケジュールを組む。これが一つの大事な理由だとは思います。試合に集中してポイントもしっかり稼ぐ。ブラジルで3位になったのはあくまでも結果で、メンタルも集中できてたし自分のサーフィンもできた。じょじょに手応えを感じているところです。来年はやります。生き抜いてやる。そんな気持ちです。エンジョイというと軽く思われるけど、もうちょっとシリアスで、一日一日を充実させて生活しながら、自分の目標、やりたいことをちゃんと理解してやり抜く。サーフィンが出来てること、世界の舞台で戦えるチャンス、仕事と生活を凄く楽しんでいるのが世界のプロフェッショナルですよね。」

名前は修聖と書いてマサトシと読む。静岡県下田市生まれの27歳。同じプロサーファーで双子の兄のノリマサも難しい読み方で仙雅と書く。地元下田の老舗ローカルサーフショップ”バグース”の息子として生まれ。サーフィンするべき環境のもとで成長。才能は早くから開花し下田のバグースの双子ブラとしてすぐに全国でも名が知られるようになる。そして両親の期待はNSAボーイズチャンピオン獲得でゆるぎないものとなった。それからの活躍はまさに日本のトップガン。世界に羽ばたくことが使命となった。ジュニアでもチャンピオンを獲得してからプロに転向。その実力と将来性が高く評価され高額の契約金でインターナショナルスポンサーと契約。それまであった井の中の蛙的な日本人プロサーファーのイメージを若いマーが軽く打ち壊してくれた。このことは日本の業界的に衝撃を与えた出来事だった。


世界に羽ばたくことは時間との勝負。しかも日本のサーフィン界は30年前から世界とのレベル差が10年はあるといわれ続けているのであればなおさらでしょう。世界も同じ時を同じく進歩しているからです。マーは日本のJPSAツアーと掛け持ちしながらのWQS参戦を8年前から始めました。19歳の時です。4年前に生活拠点をオーストラリアのゴールドコーストに移転。23歳で結婚。WQSツアーに専念とプロデビューから あっという間に10年が経過していきました。そして今年。最終WQSランキングを自己最高の51位へと引き上げに成功。これでまた一つWCTクォリファイへの道が見えてきたといえるでしょう。日本人として誰も歩んだことのない道を進み続けているマー。来シーズンこそジャパニーズ全員でよりいっそうの応援をしましょう。

Tags: サーファー

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